PR

ダヴィンチリゾルブ【Fusion】同期して動くモーションの基礎とノード接続手順【完全図解】

DaVinci Resolve
🎬 この記事で学べること(Fusion同期モーション完全ガイド)

【解決する悩み】 DaVinci ResolveのFusionでロボットアームやクレーンのように「親の動きに合わせて子が連動する仕組み」が作れない。

【核心のテクニック】 Transformノードの「Pivot(回転軸)」の正確な移動と、インスペクタの「Pin(ピン留め)」機能によるエクスプレッション同期。

【メリット】 複雑な階層アニメーションでも親を動かすだけで全体が自然に連動し、修正の手間が激減します。

モーショングラフィックスやアニメーションを学ぶ際、誰もが最初に通る基本技法が「ロボットアーム/クレーンアーム」のような親子連動(同期モーション)です。

After Effectsでは「ピックウィップ(親リンク)」機能で直感的に作れますが、DaVinci ResolveのFusionページではノードベース特有の作法が必要となります。日本語チュートリアルでも詳しく解説されていないことが多いため、画像付きで徹底解説します。

クレーンアーム完成イメージ
▲ 完成目標:短いアームの回転に合わせて、先端に接続された長いアームが自然に連動・同期するモーション

1. 準備:長さの異なる2つの長方形(Rectangle)を用意する

まずは動きの違いがひと目で分かるよう、長さと色の異なる2つのレクタングル(Rectangle)を用意します。

  • 親アーム(短いレクタングル): 根元となるベース部分
  • 子アーム(長いレクタングル): 先端に接続されて連動する部分
2つのレクタングル素材
▲ 長さと色を変えた2つの長方形を配置

2. 回転軸(Pivot)を各アームの「左端」に設定する

オブジェクトを自然に回転させるためには、中心にある回転軸(Pivot)を「関節となる位置(左端)」へ移動させる必要があります。

🛠️ Pivot設定の手順

各レクタングルにTransformノードを追加し、インスペクタのPivot > X座標をスライドさせて、回転の起点(中心点)をオブジェクトの左端へ合わせます。

Pivotの初期位置
▲ 初期状態ではPivotは図形の中央にあります
左の起点にPivotを移動
▲ X座標を調整し、回転軸(Pivot)を図形の左端へ移動

同様に長いレクタングルにもTransformを追加し、Pivotを左端に合わせます。その後、Centerの数値を調整して「短いアームの右端」と「長いアームの左端(起点)」がぴったり重なるように配置します。

短いアームを左に配置
短いアームを左側に配置
長いアームを接続位置に配置
長いアームを接続点に重ねて配置

3. 【核心】親の回転を追従させる「制御用Transformノード」の追加

ここからがFusion特有の同期テクニックです。

子アーム(長いレクタングル)には、「自分自身の回転」用とは別に「親の回転に追従するための制御用Transformノード」をもう1つ追加します。

Transformノードの追加
▲ 長いレクタングルの後ろにもう1つTransformを追加

この追加したTransformノードのPivot位置を、「短いレクタングルの起点(親のPivot位置)」と完全に一致させます。

Pivot位置の整合
▲ 追加したTransformのPivotを親と同じ原点に設定

続いてMergeノードを追加し、長い方をフォアグラウンド(緑矢印)、短い方をバックグラウンド(黄矢印)に接続して画面に表示させます。

Mergeノードの追加
Mergeノードを配置
ノード接続の完了
前後関係を接続して表示

4. インスペクタの「Pin(ピン留め)」機能でエクスプレッションを同期する

Fusionで別のノードの数値を参照(同期)させる際、最も便利なのがインスペクタ右上の「Pin(画鋲アイコン)」です。

インスペクタのPin留め
▲ 親のTransformをクリックし、右上のPinをクリックして固定表示

Pin留めをしておくことで、別のノードを選択しても親のインスペクタが閉じずに常時表示され、ドラッグ&ドロップで簡単にエクスプレッション(数式のリンク)を結ぶことができます。

Pin留めによる2画面インスペクタ
▲ 2つのインスペクタを同時に操作できる状態

子アーム側に追加したTransformノードの角度(Angle)を右クリックして「Expression」を選択し、親アームのAngleにドラッグして同期させます。

エクスプレッション設定1
エクスプレッション設定2
エクスプレッション設定3
エクスプレッション設定4

5. 完成:親アームを回転させるだけで子アームが完璧に同期連動

これで同期モーションの構築は完了です!

親の短いレクタングルを回転させるだけで、接続された長いレクタングルが物理的な関節を持ったかのように自然に追従・連動して動きます。

同期完了の動作確認
▲ 親を動かすだけで、先端のアームが位置と角度を保ちながら綺麗に同期回転します

6. まとめ:ノードベースの親子同期をマスターして表現の幅を広げる

DaVinci Resolve Fusionにおける同期モーションのポイントは以下の3点です。

💡 Fusion同期モーションの3原則

① Pivot(回転軸)を関節の位置へ正確に配置する。

② 子オブジェクトには「個別回転用」と「親追従用」のTransformを分ける。

③ インスペクタの「Pin」を活用してエクスプレッションを直感的にリンクする。

この仕組みを応用すれば、ロボットアームだけでなく、キャラクターの腕や足の関節アニメーション、時計の針の連動など、あらゆる階層モーションに応用できます。ぜひマスターして作品づくりにお役立てください!

RECOMMEND
🎬 あわせて読みたい動画編集・モーショングラフィックス関連記事
タイトルとURLをコピーしました