「動画編集を始めたいけど、ソフト選びで失敗したくない」あなたへ。元デザイナーの視点から、Premiere ProとDaVinci Resolveを「稼ぎやすさ」「習得難易度」「将来性」で徹底比較。あなたの目的に合う正解をズバリ提案します。
どっちも有名で選べないですよね。一度選んだら乗り換えるのも大変だし…。
DTP時代からAdobeを使ってきた私(元デザイナー)が、両方触ってみて感じた「決定的な違い」を話します。
結論から言うと、「仕事にしたいならPremiere」「趣味や作品作りならDaVinci」です。その理由を深掘りします。
【比較表】一目でわかる!Premiere Pro vs DaVinci Resolve
| 特徴 | Premiere Pro | DaVinci Resolve |
|---|---|---|
| 価格 | 月額 3,280円〜 (単体) ※実際はCCコンプリートプラン(約7,780円)契約が多い | 無料版が超優秀 (有料版は買い切り約47,000円) |
| 操作性 | 直感的 (レイヤー層) | 論理的 (ノードベース) |
| 得意分野 | YouTube・テレビ・Web広告 | 映画・MV・カラーグレーディング |
| PC負荷 | 中〜高 (メモリ消費多め) | 高 (GPU性能に依存) |
| 連携 | Adobe製品と最強 (Ps/Ai/Ae) | Fusion (内蔵VFX) |
| 仕事 | 案件の8〜9割 | ハリウッド、専門スタジオ |
機能はどちらもプロ級。違いは「文化」と「得意分野」にあります。
Premiere Proを選ぶべきは「副業・就職」を目指す人
1. 業界標準の強み(案件の8割はPremiere指定?)
YouTube編集案件の多くは「Premiere Pro必須」である現実に直面します。クライアントとのデータの受け渡しがスムーズであることは、仕事を受ける上で最大のメリットです。納品形式が .prproj 指定であることは珍しくありません。
2. Adobeエコシステムという「最強の武器」
PhotoshopやIllustratorのデータ(.psd / .ai)をレイヤー構造を保ったままそのまま読み込める便利さは、元デザイナー視点では神機能です。テロップのデザインをイラレで作って即反映、というワークフローはPremiereならでは。 また、後々モーショングラフィックス(After Effects)に挑戦したくなった時も、連携(Dynamic Link)が非常に楽です。 ただし、これらを使いこなすには「Creative Cloudコンプリートプラン」への加入が一般的となり、月額コストはさらに上がります(約7,780円〜)。ランニングコストはDaVinciとは比較になりません。
3. 困った時に「答え」がすぐ見つかる
ユーザー数が圧倒的に多いため、エラーが出たり操作に迷ったりしても、ググれば3秒で解決記事や動画が見つかります。この「安心感」は、初心者が挫折しないための重要な要素です。
DaVinci Resolveを選ぶべきは「コスト・映像美」重視の人
1. 「無料版」のレベルがおかしい(褒め言葉)
Premiereなら月額数千円かかる機能の多くが、DaVinciならタダで使えます。「ロゴが入る」とか「書き出し制限がある」といった意地悪な制限もほぼありません。初期費用ゼロで始められるため、リスクを抑えてスタートしたい人に最適です。
2. 色(カラー)へのこだわりは世界一
映画のようなシネマティックな映像を作りたいならこれ一択です。 例えば、コーヒーの湯気の繊細な質感や、焙煎された豆の艶めかしい黒を表現したい時、DaVinciのカラーグレーディング機能は圧倒的な表現力を発揮します。
3. 「ノードベース」は慣れれば沼
レイヤーを重ねるのではなく、「ノード」という箱を線で繋いでいく操作画面は、初心者には少しとっつきにくいかもしれません。しかし、理系脳やパズル好きな人には「なぜそうなるのか」が視覚的にわかりやすく、一度ハマると抜け出せない魅力(沼)があります。
【体験談】元デザイナーの私が実際に使い分けて感じた「リアル」
私は長年PhotoshopやIllustratorを使ってきたので、Adobeの操作感には慣れ親しんでいました。その視点で両方のソフトを触ってみて、正直に感じたことをお話しします。
「直感」で動かせるPremiere、「論理」で組み立てるDaVinci
Premiere Proは、タイムラインに素材を並べて切って繋ぐ、という作業が「紙をハサミで切る」感覚に近く、非常に直感的です。特にPhotoshopのレイヤー構造が頭に入っている人なら、違和感なく移行できるでしょう。 テロップ(字幕)入れ作業も、VrewなどのAIツールとも連携しやすくて正直Premiereの方が楽でした。
一方、DaVinci Resolve(特にFusionやカラーページ)は、「ノード」という線を繋いで効果を作っていくため、最初は「???」となりました。しかし、理屈がわかると「なんて論理的で美しい設計なんだ」と感動します。 自分のYoutubeチャンネルのオープニングで、こだわっておしゃれな色味を作るときはDaVinciを使っています。
仕事の現場では「互換性」が命
実際にクラウドソーシングなどで案件を見てみると、「納品形式:prproj(Premiereのプロジェクトファイル)」という指定が圧倒的に多いです。 「自分はDaVinciが好きだから」と言っても、クライアントがPremiereを使っていたら仕事になりません。「将来的に誰かとチームで動画を作るか? クライアントワークをするか?」 この問いへの答えがYESなら、迷わずPremiere Proを選んでおくのが無難だと痛感しました。
結局、私の場合は「クライアントワーク=Premiere」「自分の作品=DaVinci」という使い分けに落ち着きました。
【監修者コラム】プロの「ここだけの話」:PCスペックの罠
専門家目線で一つだけ補足させてください。 「DaVinciは無料だから初心者に優しい」と思われがちですが、快適に動かすには相応のPCスペックが必要な傾向にあります。 DaVinciは「GPU(グラフィックボード)」の性能をフルに使う設計になっているため、一般的な事務用ノートPCでは重くなることがあります。(表示画質を落とす設定などで多少の改善は可能です) しかし、「サクサク快適に作業するには、独立したGPU(VRAM 4GB以上推奨)を搭載したPCが必要になる」という点は、無料ソフトゆえの隠れたハードルとして知っておくと良いでしょう。
【第3の選択肢】Canvaという「黒船」の存在
ここまでPremiereとDaVinciの2強対決として話してきましたが、最近急激に進化しているCanvaの存在も無視できません。 「Canvaって画像のやつでしょ?」と思っていませんか?実はその認識、少しもったいないかもしれません。
1. 動画編集機能が「ガチ」になってきている
以前は簡単なスライドショー程度しか作れませんでしたが、現在はマルチトラック対応のタイムライン編集が可能になり、AIによる自動カットや字幕生成も実装されています。 YouTubeのショート動画や、Instagramのリール動画程度であれば、正直Canvaだけで完結してしまうクオリティです。
2. 「素材」を探す手間がゼロ
PremiereやDaVinciの場合、BGMやイラスト素材は外部サイトから探してくる必要がありますが、Canvaなら画面内の検索窓から一瞬で配置できます。この「素材探しの時間短縮」は、副業で数をこなす上では強力な武器になります。
3. 【決定打】「Affinity」がCanvaに内包され、まさかの無料化
ここが最大のニュースです。買収により、プロ向けデザインツール「Affinity(アフィニティ)」は実質的にCanvaに内包(統合)されました。 驚くべきは、Affinityの基本機能が「Canvaアカウントがあれば無料」になったこと。(※AI機能など一部はCanva Pro必須) これにより、「動画はCanva、画像のガチ加工はAffinity」という最強の布陣が、完全無料(0円)で組めるようになりました。 「Adobe税(月額約8,000円)」から逃れたい元デザイナーたちが、続々とこの「Canva + Affinity」経済圏に移住しているのも納得です。
4. 使い分けの「新・正解」
- Premiere Pro: 業界標準、チーム制作、凝った編集
- DaVinci Resolve: 映画のような世界観、色へのこだわり
- Canva (with Affinity): 効率重視の動画作成、Adobe税回避の最適解
もしあなたが「まずはインスタのリール動画から始めたい」と考えているなら、いきなりPremiereやDaVinciを買わずに、まずは無料のCanvaアカウントひとつで動画もデザインも始めてみるのが最も賢い選択かもしれません。
【診断】PremiereかDaVinciか?あなたにおすすめなのはこっち!
タイプA:Premiere Pro がおすすめ
- とにかく早く稼ぎたい、副業を始めたい
- YouTuberの編集代行をしたい
- PhotoshopやIllustratorをすでに使っている
- わからないことはすぐに検索で解決したい
👉 [仕事にするなら、こちらが近道です]
タイプB:DaVinci Resolve がおすすめ
- 予算0円で始めたい(固定費をかけたくない)
- Vlogやショートムービーを映画のように綺麗に作りたい
- 論理的なパズルのような組み立てが好き
- 他人とデータのやり取りをする予定がない
👉 [まずは無料で映像美を追求してみる]
タイプC:Canva でも十分かも?
- インスタのリールやTikTokがメイン
- 難しい操作は覚えたくない、直感でパパッと作りたい
- イラストや写真素材をたくさん使いたい
- スマホでも編集したい
👉 [まずは手持ちのツールで、小さく始めてみる]
まとめ:PremiereかDaVinciか、あなたの「今」に合うものを選べば正解です
迷ったら、まずは無料のDaVinci Resolveをダウンロードして触ってみるのも一つの手です。リスクはありません。 でも、「本気で動画編集を仕事にする」「最短で稼げるようになりたい」と決めているなら、自己投資として最初からPremiere Proを選ぶのが近道です。
どれを選んでも、あなたが作った動画の価値は変わりません。 まずは「無料のCanva」や「お試しのDaVinci」からでも良いので、今日から動画作りを始めてみること。それが一番大切です。 ツール選びで時間を溶かすより、早く手を動かして、あなたの作品を世に出しましょう!