「n8nを触ってみたけど、ノードとかトリガーとか…用語が多くて混乱する」 そんな方に向けて、この記事では n8nの基本用語(ノード・ワークフロー・トリガー・アクション)と仕組みを解説します。
これを理解すれば、単に「真似してフローを作る」から一歩進んで、自分で考えて応用できる自動化 ができるようになります。
n8nを理解する前に知っておきたいこと
n8nとは?初心者向けに仕組みを解説
n8nは「きっかけ(Trigger)」と「処理(Action)」をつなぐことで、日常の作業を自動化できるツールです。オープンソースで無料で使え、クラウド版・ローカル版のどちらでも導入できます。
ZapierやMakeとの違い
- n8n:オープンソース/無料枠あり/自分でカスタマイズ可能
- Zapier:英語UI中心/手軽だが高機能は有料
- Make:ビジュアルでわかりやすいが課金体系が複雑
👉 「無料で本格的に自動化したい」ならn8n がベスト。
n8nの基本用語をわかりやすく解説
ノード(Node)とは?
- 処理の最小単位
- 例:HTTPリクエストでデータを取得する、Discordに通知する
ワークフロー(Workflow)とは?
- ノードを組み合わせた「自動化の全体像」
- 複数ノードがつながって初めて、自動化が動き出します
トリガー(Trigger)とは?
- 「いつワークフローを動かすか」を決める
- 例:毎朝9時、RSS更新時、新しいメール受信時
アクション(Action)とは?
- 実際に行われる処理
- 例:Discordへ通知、スプレッドシートに保存、メール送信
具体例で仕組みを理解しよう
天気予報をDiscordに送るワークフロー
- Schedule Trigger → 毎朝9時に起動
- HTTP Requestノード → 気象庁APIから天気を取得
- Discordノード → 結果を投稿
👉 これが「トリガー → アクション → ワークフロー」の基本形です。
図解イメージ 例

- [Schedule Trigger] → きっかけ
- [HTTP Request] → データ取得
- [Discord] → 通知
他にどんなトリガー・アクションがある?
代表的なトリガー
- Schedule Trigger(指定時間)
- Webhook(外部サービスからの呼び出し)
- Gmail新着メール
- RSSフィード更新
代表的なアクション
- Slack通知
- Google Sheetsに書き込み
- Notionデータベースに追加
- Twitter(X)に自動投稿
👉 「きっかけ」と「処理」を自由に組み合わせられる のがn8nの魅力です。
初心者が混乱しやすいポイント
トリガーとアクションの違い
- トリガー = スタートの合図
- アクション = 実際の動作
ワークフローが複雑になったときのコツ
- まずトリガーを探す
- その後にアクションの流れを追う
まとめ
- n8nの基本用語は「ノード・ワークフロー・トリガー・アクション」
- トリガー(きっかけ) → アクション(処理) → ワークフロー全体 の流れを理解すれば応用が可能
- 実例(天気予報通知)と用語を結び付けると理解が定着しやすい
一覧表
用語 | 説明 | 具体例・補足 |
---|---|---|
ノード(Node) | ワークフローの一つ一つの処理単位。データを受け取り、加工・出力する。 | 「Slackに通知する」「RSSを取得する」などの処理 |
ワークフロー(Workflow) | 複数のノードをつなぎ、全体の自動化処理の流れを作る仕組み。 | RSS取得 → 条件分岐 → Slack通知 |
トリガー(Trigger) | ワークフローを開始するきっかけや条件。 | Webhook受信、スケジュール実行 |
アクション(Action) | トリガー後に実行される処理。 | データをメール送信する、Googleスプレッドシートに記録する |
認証(Credentials) | 外部サービスに接続するための情報(APIキーやユーザー情報)。 | Slack APIキー、Googleアカウント認証 |
パラメータ(Parameters) | ノードに入力する設定値。 | 「チャンネルID」「送信メッセージ内容」など |
データアイテム(Item) | ノード間でやり取りされるデータの単位。 | RSSの1記事、1件のタスク情報 |
入力/出力(Input / Output) | ノードが受け取るデータと出すデータ。 | RSSノードの出力 → Slackノードの入力 |
条件分岐(IFノード / Switchノード) | データや条件に応じて処理を分けるノード。 | 「重要記事だけ通知する」「金額が1000円以上なら処理」 |
関数ノード(Function Node) | JavaScriptでデータを加工できるノード。 | 日付形式の変換、文字列整形など |
サブルーチン/サブワークフロー | 他のワークフローを呼び出す処理単位。 | 複数ワークフローで共通処理を使い回す |
エラー処理(Error Workflow / Error Trigger) | ワークフロー実行時のエラーを捕捉して処理する仕組み。 | APIが応答しないときにメールで通知 |
メタデータ(Metadata) | データに付随する情報。 | 作成日時、記事ID、投稿者情報 |
コレクション/配列(Collection / Array) | 複数のデータアイテムをまとめて扱う形式。 | RSS記事リスト、タスク一覧 |
スケジュール(Schedule / Cron) | 定期的にワークフローを実行する仕組み。 | 毎日9時に処理、1時間ごとに処理 |
Webhook | 外部からデータを受け取るエンドポイント。 | Webフォーム送信 → Webhook → n8n処理 |
バージョン管理(Workflow Versioning) | ワークフローの履歴や変更管理。 | 過去の設定に戻す、更新履歴を確認 |
実行履歴(Execution History) | 過去にワークフローが実行された記録。 | 成功/失敗の確認、デバッグに使用 |